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Interview

洞ノ上 浩太    Kota Hokinoue

 

Sozo      

Vol.01は洞ノ上さんにお願いしたかったので、嬉しいです。有り難うございました。

先日の東京マラソン優勝おめでとうございます。!

 

目標を持つ大事さ夢をもつ大切さ!

Sozo     先ずは陸上競技の楽しさ、見所を教えて下さい。

Kota     やっぱりやっていて楽しいのは迫力とスピード感ですね。平均時速が30キロぐらいで、ボストンマラソンなんて

     最高時速70キロぐらいですからね。段差があると車椅子の三輪がバーンって浮いたりしますよ。

     そこが魅力ですね、もともとスピードは好きでしたから(笑)

     その中で駆け引きがあったりして自転車競技に似てると思います。

Sozo     競技に出会ったきっかけはなんですか?

kota      2000年に事故を起こして脊髄損傷(せきずいそんしょう)専門の病院に入院しまして、そこが実家の近くだったもんで

        友達がいっぱい遊びに来てくれまして、お酒とか飲んじゃったのが、2度ほど見付かりまして、まだ家の車椅子用の改造も

        終わってなかったのに追い出されてしまいまして。

        その時一緒だった部屋の方に紹介して頂いたんです。その方は笹原廣幸(ささはら ひろき) さんと言いまして、

           後に北京パラリンピックに出場して銀メダルを取られた方なんです。

              彼から退院して少しした頃に、洞ノ上さん何かスポーツをされてますか?  

        もし興味があるなら今度山口県で陸上大会があるので見に来て下さいって言って頂いたんで観戦しに行ったんですよ。

              その時はまだ、なんだ?車椅子陸上って感じでしたから、

              そうしたらまだ始めて半年ぐらいの彼が大会でぶっちぎりで優勝しちゃいまして、衝撃でしたね。

              そこからやってみたいって思いました。

              本当に事故を起こして最初は目の前真っ暗でしたから毎日が不安で、この先どうやって生きて行くんだろうって思っていましたから、

              たまたまそういう人と出会えて、競技にも出会えて、楽しくて一生懸命練習をして、目標を持つ大事さや夢を持つ大切さが

              競技を通じて分かって、今はケガをする前より充実した人生をおくれているので、本当にありがたいです。

              此れからの人はたまたまではなくて病院のリハビリの時に紹介してもらえたり出来るといいなって思います。

           以前スイスに大会で行った時、Swiss Paraplegic Centre(スイス パラプレジック センター) 脊髄損傷の大きな病院があるんですが

              そこには近くに陸上競技場があったりプールがあったり、世界車椅子マラソン世界記録保持者の方が働いていたり、

              そこでアドバイスが受けれるんですよ。リハビリというと、大体生活が出来るまでだったりするんですが、そこでは

              その先の趣味とか自分の好きな事を見つける事までがゴールなんですよ。

           日本もそうやってリハビリにスポーツを取り入れて頂ければ、自分がそうだったんですが、どんどんアクティブになっていくし

        リハビリの助けにもなると思うんです。

              本当に誘って頂いて感謝しているので、今は自分もたまに病院に行ってリハビリの先生に最近元気のある人はいませんか?

             ってスカウトしに行ったりするんですよ。(笑)

Sozo     道具とか三輪はどうするんですか?

Kota     今九州の身体障害者協会では貸し出しなんかもしているみたいですよ。

        九州パラ陸上競技会  http://9srk.jp/challenge_athlete

 

Sozo     競技を続ける中で、今までに挫折や辞めたいとかはありましたか。またそこからどうやって立ちなおりましたか?

kota      そうですね自分は今まで辞めたいっていうのは無かったですが、辛いな〜とか練習がマンネリ化して結果が出ないとかは

              ありましたね。

              そんな時は、ありきたりかもしれませんが、目標ですね。最初から大きな目標を作るタイプではないので、

      小さな目標を積み重ねていく感じですかね。

              あと自分がラッキーだったのは始めた頃に副島正純(そえじま まさずみ)車椅子陸上選手さんと知り合えたのは

              大きかったですね。副島さんはカッコいいんですよ〜障害者って感じは全然なくて本当にアスリートなんですよ。

              それが凄く衝撃的で副島さんと走りたいって思いました。練習も一緒に走ってくれるんですけど、最初は力の差があって

              直ぐに離されちゃうんですよ。でももう少し追いつきたい!って 

              副島さんに憧れと目標をもって、いつかこの人と駆け引きをして優勝争いがしたいなって。

             そうやって、やっていたら日本強化指定選手になれて、

     あれ!一生懸命やってたら結果って付いてくるのかなと思いました。

              それからパラリンピックに出場したいって気持ちが変わっていって、日本代表になるのは選手の数が多く激戦区なので

              難しいって言われてましたから、

              じゃあどうすれば日本代表になれてパラリンピックに行けるかを考えまして、どれくらいのレベルに行くにはどれくらいの

              トレーニングをしなきゃいけないって、自分で世界一きつい練習をしようと目標を決めて、

              それで負けたら仕方ないって思ってやっていたら日本代表になれて北京パラリンピックに出場する事ができました。

              5位でしたけど。

              そうやって目の前の目標を1つずつクリアーして辛い時も気持ちをキープしていました。

              後は応援してくれる人もだんだん多くなって来て、活躍して喜んでもらえるとトレーニングをしながらも、

              その方達の事を思うと手は抜けないですよ。本当に応援してもらえると励みになりますね。

              メンタルトレーニング的には人の為より自分の為の方が良いみたいですが、自分の為だけだったら

              もう辞めてましたね。(笑)

               後は挫折というか、悔しさがバネになったのは

               最初のころからずっと他の選手からホッキー(洞ノ上)は腕が短いから早くなれないよ、持ってるエンジンが違うんだから

               辞めた方が良いよって言われてましたから、悔しかったですね、今に見てろよって思ってました!

               負けたく無いんでめちゃめちゃ練習しましたね、結果的にそれが凄い延びるきっかけになったんで、今となっては

               ありがとうございますって感じですね。

               だから最近強くなって来た若い奴には、いや〜凄いな〜お前の時代がきたな〜って取り敢えず褒めときますね。

               やな事言って自分の時みたいに、そいつのやるきスイッチ押しちゃわないようにしないと。(笑)

 

Sozo       此れからの目標はなんですか?

Kota       先ずは世界選手権ですね、そこで銀メダル以上でリオは内定なのでそこが目標です。

               それでリオ・パラリンピックで金メダルを取りたいと思っています。

Sozo       テレビでも見たいですね。先日の東京マラソン優勝も中継で見たかったですね。

Kota       そうなんですよ〜友達に出てるから見てねって言いたいですね〜

               テレビの隅っこでいいのでお願いしたいですね。

               東京パラリンピックに向けて障がい者スポーツの方もクローズアップして頂ければ嬉しいです。

               来年は録画しますよ!(笑)         

               

 

              

 

 

 

          

           

 

 

 

 

    

 

 

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